般若『何者でもない』を読んだ

先日D.Oの自伝を読んで、やはりヒップホップアーティストが生きてきた道って面白いなぁと思い、遅ればせながら、般若の自伝『何者でもない』を読んでみた。

 私は般若を始めて知ったのは多分だけどジブラのゴールデンマイクremixだった思う。それと同時に『おはよう日本』を聞いたような。ゴールデンマイクのremixにはAIもfeat.していて、始めてフィメールラップってカッコイイな、と思ったものだ。


 やはりというべきか、漢やD.Oの自伝に比べると、ギャングスタとしてのエグいエピソードは薄め(D.Oの自伝も意外と省かれてたけど)。ただ、「カチコミ」という、他のアーティストのライブ中にステージ上がってラップを何回もやっていたなど、やはり普通のミュージシャンでは考えられないようなことをやっていたのも事実。しかし「カチコミ」をかけるアーティスト側にもリスペクトを送っており、オープンマイクの時間や曲が終わった後にステージに上がっていったのこと。ケーダブとビーフになった般若だが、「カチコミ」やる前からケーダブの楽曲が好きだったこともあり、認めてもらおうと思ってケーダブのライブにカチコミをかけたのはいいが、ケーダブの対応になぜか笑ってしまった。同じくカチコミをかけられたD.Lの対応とは正反対だ。『ヒップホップドリーム』も『悪党の詩』もそうだったけど、壮絶なことが淡々と書いてあるのが逆に面白く感じるところもある。

 また、なんといっても般若にとって長渕剛の存在がいかに大きいかが書かれているのが本書だ。父親にいない般若にとって父親代わりとも言える長渕は多大なる影響を般若のアーティスト活動や生き方に与えている。正直ラッパーでもない長渕にここまでリスペクトできる般若はある意味すごいと思う。長渕も長渕でただのチンピラのような「ラッパー」を自分の大舞台とも言えるライブに出演させたり、面倒見が良かったり何かと不思議な関係の二人だ。これだけ長渕に憧れてるのになぜ般若がロックやシンガーソングライターにならなかったのがが謎だったのだが、その理由も本に書いてあるといえば書いてある。

ラッパーで長渕好きな人とかブルーハーツ好きな人っていっぱいるし、私も好きだ。何故ならばRebel Musicだからだ。

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