OUS BRIANから目が離せないし耳が離せない

先日Xだったか、何を見て知ったのか忘れたが、OUS BRIANなるラッパーを知り、最新アルバム「癸卯」を聴いてみた。一気に虜になった。なんなんだ、このラッパーは。

生まれは埼玉で現在は川﨑で活動しているらしい。詳細なプロフィールは調べてもわからない。

癸卯は「みずのとう」と読むらしい。読み方を知るまでは「はつらん」って言ってました照。

1曲目がまさかのスピナビル「ライオンの子」

まず、アルバムの1曲目、「intoro」で度肝を抜かれた。ほぼ、まんまSpinna B-illの「ライオンの子」を歌ってる。最初歌詞だけ見ていたため再生する曲間違えたかと思ったレベル。先週旧友と高校時代に流行ったスピナビルの「まっすぐに」、「ライオンの子」、「Reggae Train」をカラオケで歌ったこともあり、なんかの拍子で再生してしまったのだな、という感じで。次カラオケでライオンの子を歌う時にサビ前に「俺は〜」って合いの手を入れてしまうくらいには1曲目はインパクトがあった。途中オリジナルのバースを挟んでいるが、カバーと言っても差し支えないトレース具合。クリアランスとかそっちが気になってしまった。若そうなのに三十路おじさんが青春時代に流行った曲をカバーするなんて同世代くらいなのかと思ったら次の曲以降ではなんつーか俺より若そうな世代が気に入りそうなトピックについて歌ってるっぽいから仕事の休憩中に感嘆の声をあげてしまった。

フローが多彩でいろんな意味で面白い

F the policeは別に若年層に人気のテーマというわけではないが、ともすればHIPHOPにおいてはクラシックなテーマだが、2曲目以降の「JUMP FROM GHETTO」でも聴かせる。韻の踏みかたがフレッシュであると同時に漢を彷彿とさせる頭韻も心地いい。一聴しただけで良い意味での取り止めのなさが感じられるアルバムだった。言葉を無理やり詰め込んでいると思しき部分もあると同時に、しっかりとデリバリーを意識した作り込みがなされている。フローはうるさ型のヘッズも唸らされるし、声の出し方もオリジナリティとバリエーションを兼ね備えている。

アルバム全体を通して、何が魅力的って、おもろいんだよな。歌詞も、フローも、発声もいろんな意味で面白い。後に調べて知ったことだが、YZERRがOUS BRIANラジオで紹介し、「面白い」と称えていたらしい。川﨑だから知ってたのかな?

youtubeでMVを見てみた。楽曲を先に知ったのでビジュアルにびっくり、人種的にミックスと思われるラッパーだった。見た目ガッツリ日本人のラッパーを想像していた。コメントでカンボジア訛りの英語って書かれていたからカンボジアとのハーフなのかもしれないが本当のところがまだわからない。

03にも出てた。アルバムの1曲目でガッツリライオンの子を歌ったように、「アトミックボム、渋谷、絆、くだらねえ影響なんて受けねえ、他人をコントロールしようなんて甘えだろ、K DUB SHINE、言いてえこと言わしてもらうぜ誰も俺から俺を奪えねえ」と歌い出すのではないかと一瞬期待と不安がよぎった。「俺は俺」と言えばもう好事家の若いヘッズにとってはKダブじゃなくてOUS BRIANが先に思うかぶようになってるのかも。

コークが好きらしく、ジャンキーっぽい。ブラックサンタクオウスはAriana Grandeとしてはアルバムにも収録されているが、コークはケミカルでイリーガルなのでやめた方がいいと思う。

売れるのも時間の問題か?早く売れてほしい売れるべき

アルバムの曲以外の過去の曲も聴いてみたが、やはり面白い。HEZRONに似た声もたまに出したりしてほんとバリエーションが豊か。

フローが多彩で言葉の配置もユニーク。dogmaみたいな語りっぽいフローも良い。

ジャンキーっぽい曲が多い印象で、見た目も怖いが、Eric.B.JrやRYKEY DADDY DIRTYのような輩感がなくてユニークなのもグッド(リッキーも)。だが、アルバムでは歌っぽいラップもしているし、これからどんどん新しい側面を出してきそう。スキルはすごくあるんだろう。Denzel CurryやDaBabyが歌詞に出てきたけど、どんな音楽が好きなのか、誰に影響を受けたかとか、普段何してるのかとか気になる。次ラップスターに出たら勝ち上がる可能性が高そうだし、YZERRや大物たちがフックアップすれば一気に知名度が広がって人気になると思うんだけどなぁ。楽曲も中毒性あるものが多いし。

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