何気にXを開いたらバダサイが文春砲食らってた。俺は須藤凜々花と同じく（当事者からしたらそのヘイト具合は天と地の差だろうが）文春に対するリスペクトは皆無だが、記事を広告を見てまでして読んでしまった。
バダサイについて
バダサイとか言って呼ばれてるけど、正式名は「賽 a.k.a. BADSAIKUSH」もしくは「BADSAIKUSH」（バダサイクッシュ）。埼玉の熊谷レペゼン。バダサイのおかげで埼玉の地理に詳しくなった感がある。ジープラは熊谷の籠原南出身なのかな。スナフキンとも交流あるみたいだし、生前の於菟也（オトヤ）とも面識はあったのだろう。というかオトヤとバダサイは従兄弟同士でBADHOPディスの曲でバダサイと一緒にいる子供がオトヤの子供とかいう噂もあるけど本当か嘘か知らない。
てか映画「サイタマのラッパー」泣くほど好きだったけど、舐達麻から連想したサイタマノラッパーの記憶って、出演してた埼玉レペゼンのラッパーをはじめとしてあまり覚えてないな。舞台挨拶でHIKING a.k.a. TAKASEのフリスタに食らった記憶と、IKKUが作品ごとに段々ラップが上手くなってて感動した記憶と、マイティーa.k.a.奥野瑛太がラップうま過ぎて、サインもらうときに「どのラッパーが一番好きなんですか」って尋ねたら「ブッダブランドが最高です」って言ってた記憶しかない。
舐達麻のライブ見たことないから一度でいいから見てみたい。怖そうな人たちがいそうで腰重くなっちゃうんだよな笑
バダサイと彼の仲間について知りたい人は、舐達麻の曲を聞けばその経歴や壮絶な過去がよくわかるだろう。元々はガールズバンド（笑）である舐達磨’s(なめだるまーず)時代からの音源からディグればさらによくわかる。ちなみにクルー名の由来はなめだるま親方。舐達麻を包括する集団はアフロディーテギャング。昔ニート東京のインタビューで語っていたが、アフロディーテギャングに入る資格みたいなものは特になく自分が「自分はアフロディーテギャングの一員だ」と思えば、その人はアフロディーテギャングらしい。だから究極、俺みたいなメンバーに誰一人あったことない、眼鏡インキャでも「俺はアフロディーテギャングだ」って言い張ればAGHの一員になれるということになる笑。
アフロディーテギャング・BUDS POOLのアパレルも新アイテムが出ると速攻売り切れる。
音楽家・ミュージシャン・ラッパーとしての魅力
バダサイのラッパーとしての魅力は、何と言ってもその歌詞。村上龍や埴谷雄高を愛読する彼から生まれるリリックは文学的で、小説とか詩集を木陰で煙をモクモクしながら読んでそうなやさぐれパイレーツだ（やさぐれパイレーツとは何かについては、ZEEBRAに聞いてください）。
今話題になってるLINE流出やA子さんが語る内容を鑑みると、ダサいかダサくないかで言えば、そりゃダサいのは間違いないけどこの一件すらも曲中のリリックに昇華してきそうなのがバダサイクッシュ。この一件を曲にするのではなく、文春砲を受けたことで曲作りのモチベーションやハイクオリティを求める姿勢にさらに拍車がかかりそうという意味。てかバダサイの性格だとひょっとすると歯牙にも掛けない態度でこの一件に関してインスタやインタビューなどでも語らなさそう。
正味な話、舐達麻のファンの中にはこの一件を受けて、ファンを辞めるだとか、見損なったとか思う人はそこまで多くはないと思う。何なら舐達麻を知らなかった人たちからさらに注目を集めて、悲しいかな、舐達麻を擁するアフロディーテギャングのファンが増えるまである。最ッッ低の人間が紡ぐ言葉の方が、真人間がしたためた作文より優ってしまうのは詮ないことだ。こと文学においては。R.I.P. 西村賢太
さらにバダサイのラップが秀でてるポイントは、そのフロー。リズム感がいいのか悪いのかよくわからないくらいに独特なデリバリーでスピットしていくスタイルはリスナーの両耳を掴んで離さない（バダサイは昔色々やりすぎて片耳が聞こえないらしいけど）。カラオケで歌うのが無茶苦茶難しくて、「早く横井か、ほんちゃんのバース来てくれ！！」とか思ってしまう。BUDS MONTAGEのジープラa.k.a.ほんちゃんのバースの最後、「たけえ花束」のオフビート具合はAwichのBBBのMariのバースの最後「お前のED」と通ずるものがあって後ぐされがある感じが耳に残る要因なのかなぁ。ジープラは男気が凄くて地方に行った際必ずその土地土地のその筋の人たちと交流しているらしい。
良くも悪くも話題になるラッパー
OUTLAWな話題には事欠かないのが舐達麻だけど、メンバーの中では一番下手をうってないってか（ある意味一番下手うっててダサいけど）、今回の文春砲ほど舐達麻にとってクリーンな、ネット・雑誌メディアを轟かせた問題はないだろう。GENZAI！リアルタイムの日本語ラップ村ではcz tigerが日本のとあるエセギャングラッパーをDissしたり（MC TYSONかなとか思ったけどブラッズ気取りらしいからHokt？？）、tigはバダサイのマイメンの阿修羅micを痛烈にディスってるし、バダサイのステディとされるマーヤが3人目妊娠した（おめでとう！）のも話題だし、いろんなことが起きすぎてて文春砲が一番パンチがない。センセーショナルなこの一連の数々の事件。一見断続的だがその実ヘッズのあずかり知らないところで繋がっているかもしれない一連のムーブメントはバダサイの思惑通りなのか！？って勘繰ってしまうほどだ。ちなみに、舐達麻はいいこともちゃんとしてる。2021年「逮捕Tシャツ」 を販売した際には（即完売）、売上は土石流災害が起きた静岡県熱海市に全額寄付している。
ピエール瀧が自転車漕いでたのがめくれた時に考えたのが「アーティストに罪はあっても曲に罪はない」問題。それまでもこの問題についてはたまに考えを自分の脳内でめぐらせてたけど、瀧の一件はこれまでの人生で一番考えさせられた事件だった。この問題の俺なりの答えはまだ出ていない。今回またこの問題についてちょっと考えちゃった。舐達麻のアルバム「GODBREATH BUDDHACESS」は至高の作品で、これ超えるアルバム出せるんかな？とずっと思ってたけど今回の文春砲が吉と出るか凶と出るかってのがヘッズとしては興味深いところ。
あと、幻の4人目のラッパー、D BUBBLESのラップが聴きたい。メンバーの中では、一番スキルあるんじゃね？と思ってill。グラフィティーも好きそうだし、HIPHOPリテラシー舐達麻の中で一番高そう。
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