v.a.l.k.n.e.e！バルニー！について今回は書いていく。
ギャル・フィメールラッパー、valknee
本名は確か「はるな」だったと思う。「バルニー」のイントネーションは「パロディ」と同じではなく、ギャルが言いそうなイントネーションで本人はシャウトしてると思います。バルニー。
フィメールラッパーで見た目がギャルで本人も”ギャル”であることに矜持を持ってギャルを徹底している感があるが、ラップの内容がギャルらしからぬウィットネスに溢れていたり、Xでの発言は意外と社会派なつぶやきを発信したりする。サブカル的女子的なバイブスも持ち合わせているのも魅力で単にギャルというだけじゃないラッパー。のちにご意見番的な立ち位置のラッパーになってもおかしくはない。
最近ではSeihoをブッキングした関係でりんご音楽祭（バルニーも出演）がプチ炎上していたのだが、りんご音楽祭の運営側についても、自身の殊勝な意見をXで表明していた。
「ラジオ屋さんごっこ」というポッドキャストもやっている。
俺が最初にvalknee知ったのは確かABEMAの水曜ザナイトでサ上とフレンズのおかもとえみ（えみそんも昔はギャルだったらしく、パラパラが実は得意。最近はSam is Ohmとの楽曲「アネモネ」がマジで最高だった）が紹介していて、その時に「人生最高のSSS」「悪夢」を知り、聴き、食らったっていうハナシ。
人生の最高の頭文字Sの3つのことについて歌っている。確かに最高のSSSだ。特に音楽好きにとっては。新譜漁るのは、このご時世ある意味情報が多すぎて大変だけど、AIがおすすめしてきたのを受動的に聴くんじゃなくて、自分から漁ってディグしていくのが楽しいし大事ってことをこの曲を聴くといつも思う。
元彼を呪う曲。歌詞もトラックもラップも素晴らしい、こんな感じで生き霊とばす系の失恋日本語ラップは俺は聴いたことなかったので新鮮でチョーフレッシュな感じがしました。失恋ソングはあんまり聞かないからね。
「偽バレンシアガ」もバルニーの代表曲。
「お前の目薬借りるわけねーだろ！」が俺的にはパンチライン笑
シャタファカされる汚い女子が形容される3文字がキングギドラ（KGDR）の「FFB」サンプリングでニヤリとしてしまう俺はおじさんだ。ライブでこの曲を演ってたのを見た時、「触んな知らんジジイも汚い」と歌った瞬間、それまで俺の前で一人で騒いでいたおじさん（50代くらいかな？）がシュンとして静かになったのが少し面白かったし趣があった笑
「よらない、よらない、よらない、よらないで♪」のところではバルニーと一緒に手を「シッシッ」と指先を下から上へと払い上げるジェスチャーをすると一体感が生まれて効果的なのでみんなでやりましょう。
後はベボベとの楽曲、「生活PRISM feat. Valknee」も非常にオススメ。日常の何気ないワンシーンを切り取ったこいちゃんのバース（ラップも聴きやすくてGood）もさることながら、バルニーはこういう日常生活の曲を歌わせたら右に出るフィメールは俺的にはいないなって感じの1曲でバンドサウンドとの相性もバツグン。
ズームギャルズ結成
コロナ禍、バルニーが発起人となり、令和ギャル版「証言」であるvalknee, 田島ハルコ, なみちえ, ASOBOiSM, Marukido, あっこゴリラからなるZoomgals（この時はまだZoomgalsというクルー名はなかったが）のZoomが発表され、その後「生きてるだけで状態異常」、「GALS feat. 大門弥生」と繋がっていく。「生きてるだけで状態異常」のバルニーは非常に好きです（赤いギャラドス！）。
「GALS feat. 大門弥生」の大門弥生は多分ゴールデンマイクリミックスの般若を意識してるんだと思うが、気合が入っていて、最初の曲内ビーフ感が非常に好きです（は？何がやねん？ギャルの鉄則なんてあるようでないし好きにやりや）。Marukidoのバースも結構好きだし宮台真司が急に出てくるのもおもろい。
バルニーはポケモンとかアイドルとかサブカルに造形が深くてそういう要素を歌詞に落とし込んでくるのが面白いし粋だ。さすがギャル。
Zoomgalsでバルニーを知った人も多いかも。
そういえば、昔、バルニーとじゃないけど、バルニー周りの人間（ラジオ屋さんごっこ関係だったかな？）とASOBOiSMが一瞬ビーフしてた気がする。
ラップスタア出場
ラップスタア誕生でさらにリスナーのプロップスを得ることに成功したのがばるにー。チョベリグー。
応募動画を見た時、「えっバルニー出るのかよ！？」って割と衝撃を受けた。俺の中では「既に売れっ子」だったから。想像通り余裕でエリアトライアルも突破。幽遊白書でいうところのS級妖怪だからね。
そしてもちろんサイファーで視聴者投票これまた余裕で1位。
イロモノ揃いのBグループの中で一番かましてて笑っちゃったもん。バルニーが1位になったことで日本語ラップは全然まだ捨てたもんじゃないよな、って思ってしまった。
ABEMAではエリアトライアルのバルニーも見れる。
でも最高のパファーマンスだったセレクションサイファーのステージで落選。なんでやねん！！（罰ゲームの炒炒ばり）。一説にはSHEINディスが落とされた原因だとも言われており、ABEMAとSHEINとの間でのスポンサーの問題みたいだけど、もしこれがほんとにバルニー敗退の要因だとしたらこれバビロンシステムじゃね？なんつーかそういう封建的な体制に対するカウンターカルチャーがHIPHOPで、俺がHIPHOP・日本語ラップが好きな理由なんだけど、本末転倒。ラップスタア誕生は好きな番組だっただけにちょっと残念な気持ちになってしまった。その後7もRice Spiceでバルニー引用してSHEINディスしてたからちょっと溜飲下がったけどさぁ。
その後のサイファーもLil諭吉のビートを乗りこなす姉御肌も心地いい。
JIN DOGG（JAKE）と旧友
子供の頃は、韓国の小学校「ソウル日本人学校」でJIN DOGGと同じクラスだったらしく、ジェイク曰くバルニーは「いい奴」だったらしい。そりゃそうだ。ジェイクは関西人なので「パロディ」と同じフローで言ってますがギャル的には「バ↑ルニー」でなく、「バルニー。」だと思うんだけどほんとどうでも言いこと言っててすんません。
まだ共演していない2人。JIN DOGGと一緒に曲を作るのがバルニーちゃんの頑張るモチベになっているらしい。リスナーも待ち焦がれてる。
生でバルニーのライブを見ると曲の良さと可愛さ（前フェスでスマホの充電コードが長すぎてズボンのポケットからびろーんって出したまま歩いてたのも可愛かった笑）が100倍体感できるし、ファンには神対応してくれるので（一杯奢ってくれるかもしれないし、いやむしろ奢りたいし）、コロナも落ち着いてきたし、みんなバルニーのライブに行こう！
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