2023年はバダサイVS YZERR、その他これにまつわる日本語ラップシーンの歴史的なビーフが生まれ、下手すると公開処刑かそれ以上のレベルだ。
そんな2023年、年内にビーフが起き、年内に解決したものもあった。
ralph VS Kamuiだ。レペゼンなんとかのローリングラウド出演の件から端を発したこのビーフは、Kamuiがラルフに楯突く形から始まり、ラルフがオーバーキルとも言えるアンサーを返し(個人的にはラルフの圧勝だがKamuiのラップも好き)、Kamuiが自身に対するディスソングを発表。その後和解に至る。全面的にはラルフへの嫉妬心みたいなところから起きたビーフっぽかったが、お互いは旧知の仲であったことや内省的な歌詞などから受ける印象はどこか心寂しいものがあった。
ralph VS Kamui
ralph
横浜レペゼン、ラップスタア誕生シーズン4で圧巻のパフォーマンスを披露し、week dudus、nomaなどを抑えて余裕で優勝。スタジオに100時間以上入って審査に備えていたらしい。ドリルビートに重低音の声を乗せて歌うスタイルが特徴的。
Kamui
名古屋出身だが名古屋感は全然ない。前衛的でサイバーパンク味のある楽曲が印象的。なかむらみなみとTENG GANG STARRとしても活動していた。また、ラルフを後輩として可愛がっていた。3-iというトラックメイカーとしても活動している。
ralph VS Kamui
Kamuiのディス
レペゼンなんちゃらっていうグループがタイで開催されたローリングラウドにブッキングされ、ヒップホップグループでないクルーが日本代表のような感じで出演することについてRyuzoが異を唱えていた。そのことに対しどちらかというとレペゼンなんとかが出演することに対し肯定的な意見をラルフが発信したと記憶しているのだが、ラルフの意見に対しKamuiが以下のツイートを投稿。
その後間もなく以下のラルフに対するディスソングを発表。
前半はバチバチにかましてて、後半は感傷に浸るKamui。人間味に溢れてる。
Ralphのアンサー
Ralphの圧勝でした。
Kamuiの自戒
剥き出しの人間性はいいんだけど、安定剤はやめよう。
和解
BADHOP VS 舐達麻の抗争の濁流に飲み込まれて解決したっぽいけどKamuiのラップスタア予選落ちは未だに納得いってません。
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